就活終わりました。たぶん院に進みます

たぶんというのは、今おかれている現状がそこそこヤバめな状況であるので念の為「たぶん」とつけています。

(追記:幸いなことになんとかなりそうな兆しが出てきました。ご心配をおかけしました。ギリギリだったみたいです。。)

現在の状況

秋ぐらいから就活を始めてどの企業さんともご縁がなかったため、当初考えていた進路であった大学院に進もうかなと思っている形です。
就活を進めている中でキャリアやエンジニアという生き物についてや自分自身が何を考えて生きてきたかなど色々なことをしれて、大学院に進んだ後にどういうところを伸ばしていきたいか、自分に何が足りていないかを知ることができた気がしたので、決意表明としての側面も含めてブログに残しておきたいと思います。

就活を始めようと考えたきっかけ


大学に入学した時は、学部で卒業した後に就職というのはそこまで考えていませんでした。
理由としては、

  • CSは修士まで取るのが主流だと思っていた。大体の人が院に進むのかーと思ってた。(実際そうらしい)
  • 公立の大学に運よく進学できたため、経済的負担が私立大学と比べて少し余裕ができた
  • 研究できる期間が1年なのは勿体無いと感じていた。

と考えていました。

なぜ就活しようと思ったか?


エンジニアリングが想像以上に面白かったというのがあります。
コロナ禍で時間ができたことで、ちゃんとコードを書くようになって、ハッカソンに参加するなどしてどんどんやってみたいと感じるようになりました。特に、インターンに参加した際に、チームメンバーで作るものについて対等に議論しあって一つのプロダクトを完成させていったのがすごく楽しかったという経験や、「ユーザー目線」での開発を意識したら評価されるようになったなど、いわゆる「n次受け」や「SIer文化」なものだけではないと思うようになっていきました。
実際に話を聞くとこういった「ユーザー目線」や議論をしながら最適なものを作っていくということが実際にも行われており、働いた後も楽しく働けるのではないかと思うようになっていきました。

 

企業をみる上での軸

  1. 「ユーザー目線」での開発、ものづくりが行われてる
  2. 視野を広められる経験、成長ができる環境、エキサイティングな経験ができるところ
  3. 大学院に2年間いくよりも、メリットが高いこと

の3つの軸が主にあったかなと思います。

まず、一番目の「ユーザー目線」での開発は、就活しようと考えたきっかけでもあって、下請けや違和感を感じているけど仕様書通りに作らなければいけないエンジニアにはなりたくないという内容です。ただ、これは今回お話しさせていただいた企業さんのほとんどが特に意識してやっているなと感じました。採用さん側もこれを考えられている学生さんをターゲットにという内容の企業さんもあったので、おそらくどの企業や業界に進むとしても重要になってくるのではないかと感じました。

2つ目は、「視野が広げられる」という観点でした。これは、去年一年間がエンジニアとしての第一歩でいろいろな経験や勉強をしていくうちに、できることの幅が広がっていた、思考のパターンに広がりが見えたという観点でした。このような経験をし続けることが自分にとってのいわゆる「成長」を感じる部分であって、これができる環境が良いなと感じました。

3つ目は、「総合的に見てメリットが大きい」と感じる場合であるということです。いきたい理由がしっかりと明文化できることや、大学入学時は院に進学した後に働くと考えていたため、就職する際に周りをそれなりに説得できる企業さん、今後50年近く働く上で、この院での2年の差を後悔しないのかを考えてました。

 

足りないと感じたもの

就活でエンジニアや人事の方と面接や面談を進めていく上で感じた、自分自身に足りないものは以下の3つではないかなと思いました。それは、

  •  技術力
  •  思考力
  •  やりたいこと

の3つです。

まず1つ目の技術力は、「エンジニアとして即戦力採用ができるような技術力」です。
しっかりとコードを書き始めたのが1年前で、ギリギリ夏インターンの後半に行われるものに参加できたのですが、やはり中学生や高校、大学1年の頃から積極的にコードを書いている人たちとの差をすごく感じました。また、今までハッカソンをメインで参加してきたため、使っている技術の偏りや、実際の業務で使う技術スタックとのギャップをすごく感じました。
ハッカソンでは、「ユーザーが簡単に使える」という部分を特にこだわって作っていたため、データベース管理系やユーザーログインなどのプロダクトを作るより、画像処理やプレゼン機能などのユーザーが登録必要なくアクションをしたら使えるものを作っていることが多かったと思います。そのため、大規模サービスの設計やSQLRDBMS周りとはバックエンドエンジニアとしてやっていくには弱かったのかなと思いました。また、Computer Scienceに必要な知識とエンジニアとして必要な知識はかぶっているようで被っていないんだなと感じました。

もし、エンジニアに必要な知識を学びたいと感じる場合はCSの学科より、エンジニア系の学科や専門学校の方がすごくコードがかけるエンジニアになれるのかなと思いました。
ただ、今後この部分は、勉強していけば補えるものではないかなと感じました。

2つ目は思考力です。新卒採用は、いわゆる「ポテンシャル採用」である側面があり、技術面接も知っている知識を答えるより、「答えのない」設問が多かったと思います。最適な解を導き出せなくても、その間の答え探しをする中での「もがける」力や「他の人と相談しながら議論できるか」みたいなことが見られていると感じました。このような「思考力」は、うまくいかないときにどうやって問題を解決できるか?、どうやって解決してきたか?が重要だと思いました。
研究はまさにこれの繰り返しだと感じました。実験結果から何が起きているかを考察して、その仮説をもとに実験をして解明してくプロセスをもっとやって、この「思考力」を鍛えていきたいというのが大学院に進学してやりたいことの1つです。

3つ目は、「何をやりたいか?」でした。私は、この部分が圧倒的になくて自己分析で特にわからなかった部分です。おそらくそこまでないというのが結論なんだと思います。
「採用」と「就活」は同じことを示しているのに、見ている側で名称が違うという話を昔聞いたことがあるのですが、おそらく採用する側だと、同じスキルを持った中でも「これやります!!」みたいな子と「なんかやります!」を比べたら前者を取りたいだろうなという形です。その上技術力がないと尚更問題になるのかなと思います。
ただ、エンジニアの世界の観点だと、必要不可欠ではないのかなとも就活終盤では思っていました。あと2年で見つかるかは分かりませんが、探索して見つかったら強みにしていきたいと思います。

 

就活を進める上で分かったこと

  • そこそこ適当に生きていること
  • 「ものづくり」に関してはめっちゃ好き
  • そういえば、まだちゃんとやり始めて一年経ってない...

今までめっちゃ適当に生きているんだなというのを自己分析を通じて感じました。ただ、そのおかげでコロナで何もできなくなった状況下でできることを探して「とりあえずおもろそうだからやってみるかー」みたいなことができるのかなと思いました。一方、その世界を入った後は、そこそこ深く考えたりしているのかなとも感じました。
やはり「ものづくり」に関しては、めっちゃ好きなんだなと思いました。就活で開発や音楽制作にかけられる時間が少なくなってだいぶストレスが溜まっていたので、あーーーという形です。今後は研究と院試の勉強でだいぶ時間が持っていかれそうなので、しばらくちゃんとできないのは悔しい。。。
おそらくコーディングで何か作るみたいな話は、職業というよりかは趣味なのかなと思いました。趣味が仕事になっていけばいいのですが、やはりそこの差は大きいんだなと就活を進める上で感じました。普通にちゃんとやって1年とかなので、まだ色々と探索をすべきだなと思いました。


最後に

結果的に半年近く就活をして、ベストマッチを見つけられなかったのと、先にあげた3つの項目がすぐには改善しないのと、おそらく今後、就活を続けても結果は同じなのではと感じていた。また、院試へのいろいろリミットが迫っていたという理由で、就活を終了することにしました。
就活を通じて、いろいろな世代や経験をしてきたエンジニアとお話しすることができて、大体数年後はこんなことしているのかーやこんなことを考えているのかなど、エンジニアに対しての解像度が相当高くなりました。また、人事の方にはどういうキャリアを歩んでいくかについてのアドバイスや助言をいろいろな角度からいただいていろいろ考えるきっかけになりました。本当にありがとうございます。

おそらく学部で就活しないで大学院に進んでいたら2年後に同じ状態になって完全に詰んでいた状態だったのではないかなと思います。大学院への進学の目標ややりたいことがそれなりに見えるきっかけになったのかなと思います。研究室も相当運が良く希望する研究室に行けたため、しばらくは研究と勉強に注力したいなと思います。
なかなか珍しいパターンだったとは思いますが、これで僕の就活エントリを終わりにします。

FAQ 

  • 面白かった質問とかあった?

「今まで一番印象に残っているコードって何?」と聞かれてなんだろうなーと思いました。自分は、本のサンプルコードだったのですが、人によっていろいろ答え方が違いそうだなと思いました。時間が余った時に逆質問で聞いてました。人柄や今までの経験が短い時間で垣間見ることができるいい質問です。

  •  どうやって就活管理してた?

Scrapboxを使って全て管理してました。 #就活 や #面接 #エントリーシート みたいな感じで一回一回聞かれたことや話したことをそれなりにメモってました。

  •  受け答えのテンプレ作った?

作ってないです。大体こんなことをいうだろうなというのはまとめていましたが、箇条書き程度で一字一句読むまでは作っていません。下手なので決められた文章だと片言になっちゃってバレるのと、嘘やテンプレ通りにやってミスマッチが起きたら元も子もないなと感じていたからです。

  •  オンラインになってなかったら就活しなかったんじゃない?

多分そうだと思う。オンライン化で少し就職に心が向いたら気軽に受けれた気がする。「WiFiの環境が悪くて途切れる」「音声周りでトラブル」「他の人が乱入」全部経験したのでもう何も怖くない。

 

  •  学歴フィルタリングとかあった?

エンジニアの世界はおそらくなさそうだなと思いました。完全実力主義だったり、実際に話して判断していることが多いかなと思いました。(都市大と間違われることが何回かあったので、おそらく履歴書を隅々までみていないなかったのかなと思います。ゆりこーーーーー)

  •  大学院入試だいぶやばいけど落ちたらどうするの?

頑張ります。
例年半分ぐらいが落ちているのと、今年から科目がだいぶ変わるらしくてどうしようかなーという感じです。科目変更の告知前に授業が終わって、授業を履修できていないので相当勉強しないとヤバそうです。落ちた時は落ちた時に考えます。ニートかな。

 

参考にしていたブログなど


ブログではないですが、「NHKの就活ゼミ」のサイトはよくみていました。社会情勢が分かったり、何を企業が考えているかが分かって面白かったです。ただ、理系向けの記事や理系の学生が書いている数が圧倒的に少ない。。。(というか、いなくね??)ただ、キャリアや社会情勢、今後の動向など分かりやすく書かれているので、就活じゃなくても読んでて損はないものなのかなと思います。

www3.nhk.or.jp

 

その他、TLでお見かけしたものや調べたものなど参考にいろいろみてました(多分抜粋、他にもいろいろみてた)

7riatsu.com

daisuke-m.hatenablog.com

blog.p1ass.com

naoki-k-blog.com

note.com

itkq.jp

keens.github.io

shopetan.hatenablog.com

drakscake.hatenadiary.com

drakscake.hatenadiary.com

kohki.hatenablog.jp

note.com